ヤツデの手入れや剪定
ヤツデとは
雌雄異株の針葉樹で、種類があり「イヌマキ」「ラカンマキ」「コウヤマキ」などが知られています。
- ヤツデは代表的な陰樹なので、日蔭でも生育します。
- 葉は深い切れ込みがある大きな掌状葉で、光沢があります。長さ30~40cmの葉柄があります。
- 11月~12月にかけて、咲く白い花は、花が少なくなる冬の庭で、とても目立ちます。
- その後、実った果実は翌年5月に黒く成熟します。
種類
フクリンヤツデ
斑入り品種で、葉の緑が白い。
キアミガタヤツデ
葉に黄色の網目が入る斑入り品種。
キンモンヤツデ
黄色の班紋が入る斑入り品種。
ヤグルマヤツデ
葉の切れ込みが更に細く入る。
チヂミバヤツデ
葉の緑が、著しく波打つ。
栽培環境
半日陰地を好み、強い西日が当たる場所は嫌います。湿り気のある土地で、腐植質の多い肥沃な土を好みます。
水やり
庭植えは雨水だけで生育します。
肥料
基本的に肥料は不要です。葉の色が黄色を帯びてきたときには、寒肥(1月下旬~3月)や追肥(6月)として油かすなどを少量施します。
病気と害虫
病気:黄色紋羽病、炭そ病、黄斑病など
若木や苗木の地上部が急にしおれ、葉は水気が抜け黄緑色になって下垂する黄色紋羽病、葉の縁部から発病し葉枯れ症状となる炭そ病、葉に斑点が生じる黄斑病などがあります。
害虫:カイガラムシ
乾燥気味のところではカイガラムシが発生しがちです。
剪定
- 高く伸びすぎた枝を切り戻してわき芽の発生を促し、古くなった幹は株元から間引いて新しい幹に更新する。春から夏にかけて思いきって古い枝を短く切り詰めます。萌芽力が強いので心配ありません。
- ヤツデは株元から勢いのある枝(ヤゴ)が発生し、株が大きくなると地際から幹がたくさん立ち上がった雑然とした姿になります。勢いの弱くなった古い幹を株元から間引いて幹の数が3~5本になるように仕立てるとスッキリします。古い枝を間引いて、新しい枝に世代交代させるといった感じでヤツデの剪定の基本になります。
- 高く伸びた幹は下の方の葉のある位置まで切り戻し、脇から新芽を出させるようにすると全体のバランスが整います。年を経て表面がゴツゴツと木のようになってしまった幹は途中で切り戻しても新芽を吹きません。若くて勢いのある枝に対する作業です。
- ヤツデは葉が大きいので、スペースの限られた場所に植えた場合圧迫感を感じることがあります。このような場合に、出てくる新葉を小さくする作業を葉切りといいます。
- 11月~12月に頂点の新芽に近い部分の葉を3枚ほど残して下の方の大きな葉を切り取ります。葉の枚数を減らされた株は成長がおさえられて、翌春に出る葉は全体的に小さくなり控えめな草姿になります。
注意点
樹高がまだ低い若い幹に限ります。また成長を抑える作業なので、毎年行うと株全体の勢いが衰えます。作業は3年に1回が目安です。
宮原福樹園より
常緑性で、日陰でも育つので、初心者でも育てやすいですよ。冬場のお庭が華やかになるでしょう。販売、植込み、剪定、消毒も行いますので、お気軽にご相談下さい。
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