カエデ(モミジ)の手入れや剪定
カエデ(モミジ)とは
- 一般にカエデと呼ばれている樹木は、カエデ科カエデ属の、主として北半球の温帯に分布している150種を総称したものです。
- 主に落葉高木で切れ込みのある葉をつけ、葉を対生につけるのが特徴です。
- 園芸品種が多く、特にイロハモミジ(イロハカエデともいう)、ハウチワカエデなど、日本産の種に属する品種が200~400品種といわれています。
- 園芸の世界では、切れ込みが深く数が多いものをモミジ、浅く少ないものをカエデと呼んでいます。
種類
アオシダレ
青枝垂れの一般的な品種です。枝垂れる姿は和風ですが欧米でも庭植えによく用いられる人気品種です。春から夏まで緑葉でとても涼しげです。
繊細な葉を持ちます。秋は紅葉し、人気No.1モミジです。樹勢が強く、よく生長します。
ノムラ
春がもっとも美しい葉色を見せ、濃い落ち着いた風情。新緑の時期に他の樹木と混植すると、その葉が際立ってみえます。カラーリーフとして洋風ガーデンにもよく似合います。コンパクトな樹形は庭植え向きです。和洋を問わず用います。
タムケヤマ
ヤマモミジ系の園芸品種。一年中、赤味を帯びた、大きく裂ける葉が特徴。葉の長さは4cm~10cmで、通常7つに裂け、枝垂れるものもあります。
栽培環境
日当たりのよいところを好みますが、乾燥は嫌います。特に高木性のカエデ類は日当たりのよい場所を好みます。カエデ類は通気性と水はけがよく、適度な湿度を保つ肥よくな土を好みます。
水やり
庭植えであれば、基本的に水やりは不要です。
肥料
落葉後すぐに、有機物と緩効性の化成肥料を混合したものを施します。落葉し休眠期に入っても、その後早い時期に吸水を始めるので、遅れないように肥料を施します。
病気と害虫
病気:うどんこ病、すす病
うどんこ病が梅雨どきに多く発生します。また成熟した葉にはすす病が
発生します。日ごろから日当たりと風通しをよくするようにします。
害虫:アブラムシ、テッポウムシ(ゴマダラカミキリ)、ミノムシ、コウモリガなど
新芽や若い葉にアブラムシ類が発生します。また、幹をテッポウムシが食害し致命傷になることがあります。
植え替え
庭植えの際は、12月から3月ごろ、事前に腐葉土などの有機物を植え穴によく混ぜてから植えつけます。
剪定
剪定時期は春と落葉時期の二回です。それぞれ剪定の意図が違います。
カエデは自然樹形を楽しむもので、整形しなくてもいいとされますが、場所によっては、邪魔な枝も出てきますので、これを切ります。基本的には、重なる枝を落とし、中に生える枝を落として風通しを良く、中まで日が挿すようにします。
- 落葉後すぐの晩秋から冬(11月下旬~2月上旬)なら太い枝を剪定出来ます。徒長枝、込み枝やからみ枝などを剪定します。
- 春の剪定は邪魔な枝を落として風通しを良くするのが目的です。太い枝は切らないでください。イロハモミジなどの庭木は、新梢が熟して木質化し始める5月中旬に伸びすぎた枝を手で折って樹形を整えることがあります。手で折れる程度の若い枝だけにしておきます。手で折るためそこから下までは枯れ下がらず、強い剪定にはなりません。
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