藤の手入れや剪定
藤とは
- フジは、4月下旬から5月上旬に長い穂のような花序を垂れ下げて咲く、観賞価値の高いつる性の花木です。
- 広義にはフジ属を指しますが、狭義には同属のノダフジを指します。
- 同属のヤマフジと、よく混同されますが、フジ(ノダフジ)のつるは右巻き(上から見て時計回り)であり、ヤマフジは左巻きなので区別がつきます。
- フジは、根を切断すると乾燥しやすいために、移植など植え替えのときには、「追い掘り」により、ていねいに根の先端の細根まで掘り上げる必要があります。
種類
シロハナ藤
花は白色で中心部がやや黄緑色。花房は長く垂れ下がる。
ノダナガ藤
別名、六尺藤、花房の長い品種。
アケボノ藤
別名、口紅藤。白花種だが蕾は淡紅色で、開くと花弁の先が淡紅色になる。
ヤエ藤
別名、八重黒竜、濃紫色の八重咲き品種。花房の長さは30㎝程。
栽培環境
日当たりのよい場所に植え、十分に枝葉を成長させます。やや湿り気があり通気性のある砂質の肥よくな土を好みます。
水やり
水切れには注意します。土の乾燥は、生育や花つきを悪くします。
肥料
寒肥には堆肥などの有機物に草木灰を混ぜたものを株のまわりに施肥溝を掘って施し、花後のお礼肥には同様にして油かすなどを施します。
病気と害虫
病気:こぶ病(がんしゅ病)、斑点病、さび病など
こぶ病(がんしゅ病)は枝や幹に発生し、小突起状から大きなこぶ状になります。予防には風通しをよくするなどして込んだ枝葉を剪定します。初期に罹病部を削り取り殺菌剤を塗布します。つぎ木の場合には、根頭がんしゅ病がついだ部分に発生することがあります。このほか、葉に茶色から褐色の斑点が出る斑点病、さび病を生じることがあります。
害虫:フジノキクイムシ、マメコガネ、マメドクガ、ミノガ類、カイガラムシ類、ハゴロモ類、カメムシなど
フジノキクイムシは幹に穴をあけて食害します。マメコガネ、マメドクガ、ミノガ類は葉を食害します。また、カイガラムシ類、ハゴロモ類、カメムシなどが樹液を吸汁します。
植え替え
入手した苗は、根先を切らないよう注意して植えつけます。長く伸びた根は根元に巻くようにして植えます。2~3年に1回植え替えます。このとき用土の通気性も確認しておきます。
剪定
花つきをよくするには、花が終了したあとの5月下旬から6月に花がら摘みを行い、同時に今年伸びた新梢を1mくらいの長さに剪定します。さらに7月中旬に当年枝を充実させるための間引き剪定を行います。
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